MT4で複数のEAを稼働してリスク分散

24時間自動でFXトレードができるMT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパート・アドバイザー)の運用では、複数のEAを同時に稼働することでリスク分散をすることができます。MT4のEAには様々な種類があり、それぞれロジックが異なり得意な相場、不得意な相場が異なります。1つのEAだけで不得意な相場が続いて負けが続いてしまう場合でも、複数のEAを稼働しており他のEAが得意な相場で勝っていれば負けを相殺することができます。このことから分かるように、同じような特徴のEAを複数稼働するのは意味がありません。負けた場合に全てのEAが負けて損失が膨らみリスク分散にならないからです。

複数のEAを同時に稼働する方法としては、一つのMT4で複数のEAを稼働する方法と、複数のMT4で一つのMT4につき一つのEAを稼働する方法があります。一つのMT4で複数EAを同時稼働させる際には、マジックナンバーは重複しないようにすることと、パソコンの負荷に注意する必要があります。マジックナンバーとは、MT4の注文がどのEA、どのロジックから実行されたかを識別するための番号で、EAはそれぞれ固有のマジックナンバーを注文に付加して処理します。マジックナンバーはパラメーターで変更できるので、他のEAと重複している場合は変更しましょう。他のEAと同じマジックナンバーが振られていると、EAが誤った処理をしてしまいます。また、パソコンの負荷についてですが、稼働しているEAの数が増えればそのぶんメモリを消費し動作が重たくなってきます。重くなりすぎると、自動売買に影響を及ぼしてしまうので、EAの数を減らしたりパソコンのスペックを上げるなどの対応が必要となってきます。

複数のMT4で一つのMT4につき一つのEAを稼働する方法では、複数の口座開設をおこなった方がよいです。複数のMT4で一つずつEAを稼働するとパソコンがさらに重くなる傾向がありますが、EAの相互干渉のリスクは防止できるのでお勧めできます。

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